2007 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子小Maf群蛋白質の機能変換とその制御機構の解明
Project/Area Number |
18055005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
本橋 ほづみ Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00282351)
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Keywords | 小Maf群因子 / 巨核球 / 胞体突起形成 / bZip型転写因子 / SUMO化修飾 |
Research Abstract |
本研究では、小Maf群因子がもたらす転写の活性化と抑制化の機能変換機構を明らかにすることを目標とした。また、小Maf群因子のC末端領域が、小Maf群因子-NF-E2p45ヘテロ2量体による転写活性と、核マトリックスへの局在に必要であるという結果が得られたので、小Maf群因子のC末端領域の機能を解析し、転写活性化のための核内の場とその構成要素を明らかにすることを試みた。その結果、転写抑制に働く小Maf群因子のホモ2量体と、転写活性化に働く小Maf群因子-CNC群因子ヘテロ2量体によるDNA認識様式の違いと、その分子基盤を明らかにすることができた。すなわち、小Maf群因子の塩基性領域の1アミノ酸が、そのMaf群因子特異的なDNA認識の形成の上で、非常に重要であることが明らかになった。さらに、小Maf群因子のホモ2量体と小Maf群因子-CNC群因子ヘテロ2量体が作用する標的遺伝子群の違いも明らかになり、小Maf群因子がもたらす転写の活性化と抑制化の機能変換においては、標的遺伝子プロファイルも変化することが示唆された。また、小Maf群因子のC末端領域に作用する因子を精製するための条件を検討し、核マトリックスという不溶画分から蛋白質を精製し、その相互作用を明らかにするための実験系の確立が達成された。そして、クロマチン免疫沈降法により、小Maf群因子のC末端領域の作用としては、転写開始複合体の形成よりもあとの段階であることが示唆された。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Molecular basis distinguishing the DNA binding profile of NRF2-MAF heterodimer from that of MAF homodimer.2007
Author(s)
Kimura M, Yamamoto T, Zhang J, Itoh K, Kyo M, Kamiya T, Aburatani H, Katsuoka F, Kurokawa H, Tanaka T, Motohashi H^*, and Yamamoto M
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Journal Title
J. Biol. Chem. 282
Pages: 33681-33690
Peer Reviewed
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