2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウス胚前後軸形成に於けるWntの発現制御機構の解析
Project/Area Number |
18055025
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
目野 主税 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (20311764)
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Keywords | 前後軸 / マウス胚 / 遺伝子発現制御 |
Research Abstract |
Wntは原条領域で発現する分泌因子であり、Wnt3-/-胚では前方臓側内胚葉が存在するが原条が形成されないことが知られている。Wnt3はNodalシグナルを受けて発現することから、Wnt3発現はNodalシグナルを担う転写因子によって直接制御されている可能性が考えられる。Nodalを頂点とする胚後方化カスケードの全体像を明らかにするために、本年度はWnt3の発現制御領域の解析に取り組んだ。 Wnt3の発現制御領域の解析は、以下のようにトランスジェニックマウス法によって行った。Wnt3を含むマウスBACを購入し大腸菌内相同組換えによってlacZをエクソン1に挿入した。過排卵処理した♀B6C3F1から受精卵を採取し、前核にlacZを挿入したBACを微量注入しすることでトランジェニックのラインを樹立した。このラインから得られた胚のX-gal染色は、Wnt3の原条領域の発現を忠実に反映することを確認した。次いで、rVistaでWnt3のゲノム領域を種間で比較し、種を超えて保存されているゲノム領域を含むようにBACから5カ所のゲノム断片を回収した。それぞれのゲノム断片をWnt3 promoter-lacZに連結させたコンストラクトを作製し、トランスジェニックマウス法によるtransientアッセイを行うことで、原条領域でエンハンサー活性を有するゲノム断片を同定した。ゲノム上、Wnt3はWnt9bに隣接しクラスターを形成している。Wnt9bの原条における発現をwhole-mount in situ hybridizationによって調査したところ発現は認められず、」Wnt3の原条域エンハンサーを共有していないことが明らかになった。
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Research Products
(2 results)