2006 Fiscal Year Annual Research Report
プレシナプスカルシウムチャネルと細胞膜裏打ち蛋白質群の複合体の機能解析
Project/Area Number |
18059011
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
大塚 稔久 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (40401806)
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Keywords | カルシウムチャネル / アクティブゾーン / 活動電位 |
Research Abstract |
学習や記憶などの脳の高次機能は複雑な神経回路網における情報伝達によって成り立っている。この情報伝達の場が、神経細胞間のつなぎ目であるシナプスである。情報を伝える側のプレシナプスの膜直下には比較的電子密度の高いアクティブゾーンと呼ばれる特殊な構造体が存在する、アクティブゾーンは神経伝達物質を含んだシナプス小胞がドッキング融合する場所であり、アクティブゾーンは神経伝達を時間的空間的に制御していると考えられている。 アクティブゾーンに存在する最も重要な分子のひとつはカルシウムチャネルである。しかし、そのアクティブゾーンにおける局在のメカニズムについてはほとんど不明であるといっても過言ではない。本年度は、京都大学森教授よりカリシウムチャネルのalphaサブユニットの遺伝子を分与していただき、HEK293細胞における発現実験を行った。また、本サブユニットに結合する新規の蛋白質の同定を行うために、細胞内領域の融合蛋白質の作製を行った。これらを用いてpull downアッセイなどにより本サブユニットと複合体を形成している分子群の同定を試みる。 さらに、Yeast two hybridによるスクリーニングを行うために、酵母に発現させるためのベクターにコンストラクションを行った。現在のところ興味深いクローンは得られていないが、今後更にスクリーニングの回数を増やし、また異なるライブラリーを用いてカルシウムチャネルの局在・機能制御にかかわる分子群の同定を試みる。
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Research Products
(6 results)