2006 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞樹状突起へのトランスポートを誘導するアミノ酸候補配列の遺伝学的検証
Project/Area Number |
18059015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横井 峰人 京都大学, 医学研究科, 科学技術振興助教授 (40283618)
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Keywords | 脳 / 遺伝子 / マウス遺伝学 / 樹状突起 / トランスポート |
Research Abstract |
培養神経細胞での実験により樹状突起へのソーティングシグナルとして報告されているトランスフェリン受容体のN末フラグメントを、GFPよりも強い蛍光を示し且つ広い範囲のpHに安定な蛍光分子であるVenusと融合させたハイブリッド遺伝子TfRN-Venusを作成した。続いて、このハイブリッド遺伝子をテトラサイクリン依存性プロモーター(tetO)の下流に導入したトランスジェニックマウスtetO-"TfRN-Venus"の作成を行った。270個の受精卵にtetO-"TfRN-Venus"コンストラクトをマイクロインジェクションし、21匹の仔を得て、そのうち5匹でトランスジーンの導入を確認した。このトランスジーンを持つ5匹のマウスと、Striatum-tTAマウスとの交配により、"TfRN-Venus"を線条体medium spiny neuron(MSN)に発現させることを試みた。その結果、1ライン(tetO-"TfRN-Venus"-E)のみで線条体MSNにおいてVenusの発現による蛍光を検出した。このマウスを解析したところ、まだ不十分ではあるが、Venusの発現は軸索よりは細胞体樹状突起に強い発現を示す傾向があるかもしれないことが観察された。 また、嗅球mitral/tufted(M/T) cellにtTAを発現するM/T-tTAマウスを作成した。現在M/T-tTAマウスとtetO-"TfRN-Venus"-Eマウスとの交配中であり、仔マウスを用いてM/T cellにおけるVenusの発現を観察・解析する予定である。
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Research Products
(1 results)