2007 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞樹状突起へのトランスポートを誘導するアミノ酸候補配列の遺伝学的検証
Project/Area Number |
18059015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横井 峰人 Kyoto University, 医学研究科, COE助教 (40283618)
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Keywords | 遺伝子 / 神経回路 / トランスジェニック / マウス / 分子マーカー / 脳神経 / シナプス / 細胞抑制 |
Research Abstract |
培養神経細胞での実験により、樹状突起へのソーティングシグナルとして報告されているフラグメント、すなわち、トランスフェリン受容体のN末フラグメント、ポリメリックIg受容体のC末フラグメント、低密度リポプロテイン受容体のC末フラグメント、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニット1または2のC末フラグメント、をGFPよりも強い蛍光を示し且つ広い範囲のpHに安定な蛍光分子であるVenusと融合させたハイブリッド遺伝子を作成した。これらのハイブリッド遺伝子をテトラサイクリン依存性プロモーター(tetO)の下流に導入したトランスジェニックマウス(tetO-"X-Venus")を作成し、Striatum-tTAマウスとの交配により、"X-Venus"を線条体medium spiny neuron(MSN)に発現させることを試みた。しかしながら、線条体MSNに選択的かつ十分量のトランスジーンを発現するマウスラインを得ることができなかった。このため、線条体MSNのうちで、嗅結節MSNの樹状突起におけるVenusの発現を詳細に観察し、トランスフェリン受容体のN末フラグメント、ポリメリックIg受容体のC末フラグメント、低密度リポプロテイン受容体のC末フラグメント、AMPA型グルタミン酸受容体サブユニット1または2のC末フラグメント、が嗅結節MSNにおける樹状突起へのソーティングに十分であるかどうか、さらには、これらが、樹状突起の機能的サブコンパートメントであるIa層とIb層とで異なった分布を誘導するソーティングシグナルとして機能するかどうかを明らかにすることは、できなかった。
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Research Products
(3 results)