2006 Fiscal Year Annual Research Report
気分障害・不安障害に関与する因子セロトニントランスポーターの機能調節機構
Project/Area Number |
18059024
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
酒井 規雄 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70263407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 貴弘 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50335650)
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Keywords | セロトニン / 突起伸長 / 糖鎖修飾 / 膜輸送 / うつ |
Research Abstract |
課題1:セロトニン神経細胞においてSERTが突起伸長を促す分子機序を明らかにする。 SERTの突起伸長促進作用の特性の解析-セロトニン由来神経細胞RN46Aを用いた検討- セロトニン神経由来細胞RN46A細胞にFLAG-tagged SERTをアデノウイルスベクターを用いて発現させた。FLAG-SERT発現細胞を識別するため、GPFもアデノウイルスベクターにて共発現させた。GFP発現細胞の突起伸長の程度を画像解析ソフトを用いて定量化したところ、細胞長と細胞面積の拡大化が確認された。また、SERTは、突起が伸長する成長円錐近傍に集積していた。 課題2:SERTの糖鎖修飾と膜輸送がその機能調節にどのように関与しているのか、その分子機序を明らかにする。 SERTのC末端を欠失させたトランスポーターは、小胞体に留まり、細胞膜に発現しなかった。また、取り込み活性も消失していた。さらに、糖鎖修飾も受けていなかった。このことから、SERTのC末端はSERTの糖鎖修飾と膜輸送に重要な領域であることがわかった。さらに、SERTのC末端を過剰発現させると、共発現させていたSERTの取り込み活性が上昇した。SERTのC末端のみを発現させると小胞体に局在することから、SERT C末端は、何らかの機序で、SERTのERからゴルジ体への膜輸送を促進していることが予想された。 3)SERT C末端ペプチド(SERT-C)がシャペロン様の効果を発揮するかを検討する。
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Research Products
(5 results)