2006 Fiscal Year Annual Research Report
トランスポートソームによるペースメーカー活動の発生・調節機構
Project/Area Number |
18059029
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
今泉 祐治 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (60117794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 進 名古屋市立大学, 助教授 (70275147)
山村 寿男 名古屋市立大学, 助手 (80398362)
村木 克彦 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (20254310)
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Keywords | トランスポートソーム / ペースメーカー / カベオラ / 細胞内小器官 / イオンチャネル / 平滑筋 |
Research Abstract |
ペースメーカー細胞での細胞内Ca^<2+>オシレーションを発生・制御するトランスポートソーム機能連関こそがペーシングの根源であるという新たな可能性を検証することが本研究の目的である。18年度は下記の事柄を見当し明らかにした。 (1)細胞内局所Ca^<2+>濃度の一過性上昇の生理的重要性について、カベオラ、ラフト等でのトランスポートソームによるイオンチャネル活性制御とペースメーカー起点の観点から、トランスポートソームと小胞体及びミトコンドリアの細胞内Ca^<2+>ハンドリング機能連関に着目し、共焦点蛍光顕微鏡による高速画像解析とパッチクランプ法を併用してペースメーカー部位での電気現象とCa^<2+>動態画像の同時解析を行った。門脈・尿管・尿道・消化管のペースメーカー部位の微小標本を用い、細胞内Ca^<2+>動態を共焦点レーザー蛍光顕微鏡で観察し、細胞内局所Ca^<2+>上昇(Ca^<2+>スパークやCa^<2+>パフ)とCa^<2+>オシレーションの関係、および微小電極で記録した歩調取り電位の関係を解析した。 (2)ペースメーカー部位に高発現しているイオンチャネルの分子同定を試みた。上記平滑筋臓器や呼吸中枢より細胞を単離し、短期培養した後、Ca^<2+>オシレーションが観察されるペースメーカー細胞を用いて単一細胞PCRにより、電位依存性Ca^<2+>チャネル、Ca^<2+>透過チャネル、Ca^<2+>遊離チャネル、Ca^<2+>依存性イオンチャネル、過分極誘発陽イオンチャネル、Ca^<2+>トランスポーターの発現を検討した。
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Research Products
(8 results)