2006 Fiscal Year Annual Research Report
発生過程におけるトランスポートソ-ムの時間的・空間的分子改編
Project/Area Number |
18059030
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金井 正美 杏林大学, 医学部, 講師 (70321883)
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Keywords | LAT1 / 個体発生 / ノックアウトマウス / 分子複合体 |
Research Abstract |
多数のアミノ酸トランスポーター関連遺伝子が単離され、個別分子レベルで解析が可能となってきたが、その研究の大部分は、成体腎臓や神経系に限られた一部の細胞系譜の機能に限局しており、個体発生における機能発現様式、分子複合体のダイナミズムの変遷に関しては未だ不明である。本研究では、発生過程におけるトランスポーター複合体の機能、役割がどのように移り変わるか、即ち、発生過程の時間的・空間的制御を担うトランスポートソームの分子構築の変遷を明らかにすることを目的とし、調節機序が明らかになっているヘテロニ量体型アミノ酸トランスポーター(LAT1)を中心とした分子複合体の個体発生過程の特異的役割の解析を試みる事を目標にしている。平成18年度は特にLAT1/4F2hcがどの時期からどこで発現しているのかを詳細に検討するため、10.5日齢胚においてLAT1の特異領域をプローブとしてwhole mount in situ hybridization、組織化学的に内在性の発現パターンを検討した結果、LAT1/4F2hcは神経管周囲及び、神経管内の毛細血管に共発現すること明らかとなった。また、LAT1ノックアウトマウスを用いたmutant解析から背側の細胞増殖に変異が認められる可能性を示唆するデータが得られた。今後は血管形成と末梢の細胞の細胞増殖の関係について、更にBrdU/PCNA等の組織化学を用いて、細胞増殖とApotosisの状態を観察すると共に、ノックアウト胚からRNA採取を行い、下位経路の遺伝子検索をDNA arrayを行うことで検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Identification of Sox17 as a transcription factor that regulates oligodendrocyte development.2006
Author(s)
Sohn J, Natale J, Chew LJ, Belachew S, Cheng Y, Aguirre A, Lytle J, Nait-Oumesmar B, Kerninon C, Kanai-Azuma M, Kanai Y, Gallo V
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Journal Title
J Neurosci. 26・38
Pages: 9722-9735
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