2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18060021
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中邨 智之 京都大学, 医学研究科, 科学技術振興助教授 (20362527)
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Keywords | 弾性線維 / fibulin / DANCE |
Research Abstract |
加齢による組織の弾性低下は細胞外線維である弾性線維の劣化・断裂による。また肺気腫をはじめとする多くの老化関連疾患と弾性線維の機能低下との関連が指摘されているにもかかわらず、弾性線維の形成機構についての理解は遅れている。弾性線維はエラスチン蛋白が線維状にクロスリンクされてできるが、その分子機構に不明なところが多い。DANCEノックアウトマウスは、弾性線維形成に異常を来す初めてのモデルマウスとなった。DANCEおよびそのファミリー蛋白は弾性線維形成機構の研究におけるブレークスルーになると期待される。最近、申請者はDANCEに弾性線維形成誘導活性があることを見いだした。また、加齢に伴ってマウス皮膚では全長DANCEが減少し、切断型DANCEが増加しているという知見を得た。本研究では、DANCE切断の意味を研究する。まず細胞培養系においては、リコンビナントDANCEタンパクに弾性線維形成誘導活性があったが、切断型DANCEタンパクにはこの活性がなかった。すなわちDANCE切断は弾性線維形成誘導活性の不活化であると考えられた。このことの生体内での意味を探るため、DANCE切断部位のアミノ酸に変異を入れて切断されにくくしたDANCEのノックインマウスを作成した。
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Research Products
(2 results)