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2006 Fiscal Year Annual Research Report

増殖因子受容体とインテグリンの機能的・物理的相互作用によるシグナルクロストーク

Research Project

Project/Area Number 18060026
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

池田 わたる  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90362699)

Keywords細胞運動 / 細胞増殖 / シグナルクロストーク / ネクチン / Necl-5 / インテグリン / 増殖因子受容体
Research Abstract

増殖因子受容体とインテグリンの間にはシグナルクロストークが存在し、増殖や運動を制御していると考えられているが、その相互作用の分子機構は不明である。私は免疫グロブリン様分子Necl-5という第三の因子が、PDGF受容体やインテグリンαvβ3と機能的に相互作用し、細胞の運動と増殖を促進することを明らかにしている。本年度の研究では、Necl-5がインテグリンαvβ3と物理的にも相互作用し、この両者の結合が細胞運動の先導端にインテグリンαvβ3によって形成されるフォーカルコンプレックスという未熟な細胞-基質間接着の形成に重要であることを明らかにした。また、この現象はPDGFによる低分子量Gタンパク質Racの活性化に依存していた。この研究成果は、現在、J.Biol.Chem.誌に投稿中である。また最近、Necl-5はインテグリンαvβ3だけでなくPDGF受容体とも物理的に相互作用し、三者複合体も形成することが明らかとなってきている。これら三者の相互作用がPDGF受容体の細胞表面の量を調節し、シグナル伝達を制御していることも明らかになりつつある。
一方、増殖因子受容体とインテグリンの間のシグナルクロストークは、PDGF受容体とインテグリンαvβ3以外にもその存在が報告されている。そこで、他の増殖因子受容体やインテグリンのシグナルクロストークやその相互作用においてもNecl-5や他のNeclファミリーのメンバーなどの第三の因子が制御している可能性について、現在、スクリーニングを行っている。その結果、Necl-5はインテグリンαvを軸としたインテグリンヘテロダイマー群と、またNecl-2は上皮細胞特異的なインテグリンα6β4と相互作用することが明らかとなってきている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 Other

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Involvement of up-regulated Necl-5/Tage4/PVR/CD155 in the loss of contact inhibition in transformed NIH3T3 cells.2007

    • Author(s)
      Minami, Y.
    • Journal Title

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 352・4

      Pages: 856-860

  • [Journal Article] Regulation of platelet-derived growth factor-induced Ras signaling by poliovirus receptor Necl-5 and negative growth regulator sprouty2.

    • Author(s)
      Kajita, M.
    • Journal Title

      Genes Cells (in press)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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