2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18060038
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡田 保典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00115221)
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Keywords | ADAM / 細胞接着 / 浸潤 / タンパク分解 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
ADAM(a disintegrin and metalloproteinase)はヘビ毒メタロプロテアーゼおよびディスインテグリンと相同なドメインを持つタンパク質群の総称で、ディスインテグリンドメインを介する接着因子としての機能、メタロプロテアーゼドメインを介した膜タンパク分子のシェディング、細胞外マトリックス分子の分解などにより、組織発生、炎症、腫瘍形成などに関わると考えられている。本研究では、酵母two-hybrid法により、膜型ADAM28(ADAM28s)の結合候補分子としてP-selectin glycoprotein ligand-1(PSGL-1)をスクリーニングし、結合実験、免疫沈降法、免役染色法によりADAM28sのdisintegrin-like domainがPSGL-1のdecamer repeatsと結合することを明らかにした。また、PSGL-1遺伝子安定形質導入株とnative PSGL-1を発現する白血病細胞株(HL-60細胞)のP-selectinあるいは血管内皮細胞への接着能は、リコンビナントADAM28s蛋白の存在下で特異的に促進し、抗体を用いた実験結果から、ADAM28sはdisintegrin-like domainを介したPSGL-1との結合により、PSGL-1/P-selectin結合を促進することが明らかとなった。さらに、lipopolysaccharide投与したマウス尾静脈中へ標識したHL-60細胞を注入すると肺毛細血管内皮細胞への接着能および肺胞腔内への浸潤能が、リコンビナントADAM28s蛋白処理により特異的に促進した。これらのデータから、ADAM28sはPSGL-1との結合を介して、P-selectinを発現する血管内皮細胞でのPSGL-1/P-selectinを介した接着・浸潤促進作用を有すると考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Chondromodulin-1 maintain cardiac valvular function by preventing angiogenesis2006
Author(s)
Yoshioka M., Yuasa S., Matsumura K., Shiomi T., Shukunami C., Okada Y., Mukai M., Shin H., Yozu R., Sata M., Ogawa S., Hiraki Y., Fukuda K.
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Journal Title
Nat. Med. 12
Pages: 1151-1159
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