2008 Fiscal Year Annual Research Report
均一系・不均一系触媒化学の概念融合による協奏機能触媒の創成
Project/Area Number |
18065010
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
碇屋 隆雄 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (30107552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 哲孝 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50181904)
金田 清臣 大阪大学, 太陽エネルギー化学研究センター, 教授 (90029554)
小江 誠司 九州大学, 未来化学創造センター, 教授 (60290904)
小宮 三四郎 東京農工大学, 大学院・姓科学技術研究院, 教授 (00111667)
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Keywords | 均一系触媒 / 不均一系触媒 / 触媒・化学プロセス / 有機工業化学 / 合成化学 |
Research Abstract |
本領域研究では、均一系および不均一系触媒化学の協奏的融合による新たな協奏機能触媒化学を確立することに重点を置いている。そのため、金属錯体を基本とする分子性触媒の研究者と分子・原子レベルで固体表面装飾や機能付与との相関、固体担体と触媒活性中心の解明を行っている固体触媒研究者に加えて、金属集積と協同機能を開拓する多金属触媒の研究者および生体触媒機能を人工触媒機能へ転写して実用触媒の開発をめざす生体模倣の触媒研究者を中心に研究推進してきている。三年目は、19名の計画班員と64名の公募班員が、A01「分子機能触媒化学」(27名)、A02「多金属機能触媒化学」(17名)、A03「固体機能触媒化学」(24名)、A04「生体模倣機能触媒化学」(15名)の研究項目を分担し、相互連携をとりつつ研究推進してきた。さらにより効果的な連携をとるため研究者は副分野制をとり積極的な共同交流を推進してきた。結果として、第4回公開シンポジウムを6月に第5回を12月に2回開催して本領域研究の命題と各計画研究の内容や狙いとともに最先端の研究成果を広く公開できた。またA04班の研究者を中心に生体触媒を範とする新たな触媒開発を目指すための、バイオインスパイアードフロンティア会議を1回開催して共同して共通課題の解決に向けた取り組みを軌道に乗せた。さらに昨年に引き続き協奏機能触媒の概念をより広く広めるため、日本化学会、触媒学会や錯体化学討論会に加えて、本年度は高分子学会とも協力して、協奏機能触媒と高分子化学に関する合同シンポジウムを開催して、広く他分野の研究者との討論を積極的に実施した。また、国際会議を東京とフランスのレンヌ大学でそれぞれ1回開催して, 協奏機能触媒に関して海外研究者との意見交換や討論を実施した。さらに総括班主導で全研究員に共同研究課題の応募を行い、共同研究を奨励したところ、8件の応募があった。それぞれ研究グループは、共同論文や学会発表等で報告するなど着実に成果があがってきている。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Synthesis and Organic Group Transfer of Organodiplatinum Complex with a 1, 2-Bis (diphenylphosphino)ethane Ligand2009
Author(s)
Komine, N., Kasahar a, J. -y., matsumoto, E., Hirano, M., Komiya, S
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Journal Title
Can.J.Chem 87
Pages: 176-182
Peer Reviewed
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