2006 Fiscal Year Annual Research Report
理想化学変換プロセスを実現する新しい水中機能性固体触媒の開発
Project/Area Number |
18065019
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
魚住 泰広 分子科学研究所, 分子スケールナノサイエンスセンター, 教授 (90201954)
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Keywords | マイクロリアクター / 水中機能性触媒 / 固定化触媒 / 遷移金属 / ナノ触媒 |
Research Abstract |
(1-1)我々が開発した両親媒性高分子とのハイブリッド化による水中触媒システムの拡張性、一般性を高めた。 (1-2)独自の不斉ユニットであるピロロイミダゾロン骨格を利用した水中固定化不斉触媒は従来の不斉配位子を凌駕する機能を水中不均一条件で達成しており、その不斉エーテル化への適用を検討した。 (1-3)両親媒性高分子分散型ナノ粒子触媒はPd触媒酸化/還元、Pt触媒酸化の水中実施を確立した。また不斉環境下でのナノ粒子触媒による不斉炭素-炭素結合形成に挑戦しつつある。 (1-4)また有機-無機ハイブリッドメソ多孔体への分子性錯体触媒担持と水中不均一反応への適用を行った。 (1-5)マイクロ流路内でのship-in-bottle型での触媒高分子膜形成を検討した。 とくに課題1-5ではマイクロ流路内に発生させた層流界面において直鎖高分子を金属架橋することで触媒機能性高分子膜を構築することに成功しつつあり、この触媒膜を備えたマイクロリアクター流路で種々の触媒反応を実施検討している。マイクロ流路の特性である接触面積の圧倒的拡張と加除熱の高効率化により既に交差カップリング反応では好結果を得ている。
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