2009 Fiscal Year Annual Research Report
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18066004
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
高塚 和夫 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70154797)
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| Keywords | 化学反応論 / 超高速動力学 / レーザー化学 / 分子動力学 |
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| Research Abstract |
レーザー科学によって,超高速化学反応の実験研究は新しい時代を迎えつつある.我々は理論と計算により,この研究分野を先導する概念や考え方を提案している.特に,従来の原子核の運動と強くカップルした電子波束の時間発展の研究を進めることにより,時間軸における「実在系の分子像」の究明を行った.(1)超高速非断熱過程の最も重要な機構である円錐交差について,pump-probe光電子分光法により,核波束の通過が実時間観測をできることを示し,その具体的な光電子イメージ像を理論的に予見し発表した.(3)対称許容の円錐交差を,レーザーを使って擬交差型に変換できることを明らかにするとともに,量子波束計算で速度過程的効果を含めて物理的変化を解明した.これは光化学制御の理論として,画期的な成果である.(3)実用的な多体量子論の基礎となるAction Decomposed Functionの方法を著しく発展させ,高次元系の実時間量子動力学の新しい理論を提案した.
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