2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Flexible dynamics and reactions in biomolecules
Project/Area Number |
18066005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
SASAI Masaki Nagoya University, 大学院工学研究科, 教授 (30178628)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 生物物理 / 化学物理 / 自己組織化 / 生体分子 / 蛋白質 |
Research Abstract |
蛋白質による高効率化学反応制御の基本原理の解明を目指す。複合電子系としての酵素による反応、および、それを引き金として生じる蛋白質の大規模構造変化による情報伝達、エネルギー変換を理解するためには、蛋白質および蛋白質の周囲の水分子の動きを的確に捉え、電子論的な分析と実験との橋渡しをする動力学の概念と理論的方法を見出すことが必須である。この研究では、蛋白質フォールディングの研究で開発されたエネルギーランドスケープ理論、および蛋白質立体構造予測のために開発されたフラグメントアセンブリ法を蛋白質の情報伝達、エネルギー変換反応に適用し、蛋白質の大規模構造変化に伴う柔らかいダイナミクスを解明し、新しい分子理論を展開する。とりわけ、アクトミオシンなどの分子モーターの動作機構、RAS蛋白質、カルモジュリンなどにおけるアロステリック協同性を分析して蛋白質の大きな構造変化が化学反応を制御する機構を理解する。また、エネルギーランドスケープ理論をもとに、蛋白質のフォールディング過程の考察に基づく新規の立体構造予測法を開発する。
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