2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18066007
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
江原 正博 National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities, 計算科学研究センター, 教授 (80260149)
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Keywords | 電子状態理論 / 光機能性材料 / 有機EL素子 / 生体化学センサー / 内殻電子過程 / 理論精密分光 / 表面触媒反応 / 表面光化学 |
Research Abstract |
1.有機ELりん光材料の様々なイリジウム錯体について、電子励起状態を精密に計算し、光吸収・発光メカニズムの詳細な研究を行った。リガンドに用いられる共役分子の精密な理論分光を系統的に行った。 2.多電子過程に有効なActive space法の解析的エネルギー微分法の開発を行い、CNC,C_2N,N_3,NCO等の開殻系3原子分子の励起状態の構造論や断熱励起エネルギーについて研究した。 3.N_2O分子のO1s内殻励起スペクトルの温度効果を、精密な理論によるポテンシャル曲線と電子雲の広がり<γ^2>に基づいて明らかにした。内殻励起状態における構造変化を解析し、構造変化のメカニズムと励起状態の振動構造を解明した。また価電子励程では環境科学で重要であるハロエチレンの励起状態の精密な解析や励起状態と分子構造の相関を明らかにした。相対論に基づいて内殻電子過程を研究する方法を提案した。第3周期元素のK殻イオン化エネルギーに適用し、相対論効果が4〜9eVあることを示した。 4.直接メタノール燃料電池の反応として重要であるメタノール酸化反応について研究し、O-H解離に引き続きメチル基のHが解離するメカニズムを提案した。また、銀表面についても検討を行い、アルデヒドの生成に有効である事を示した。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Vibration-Induced Suppression of Valence-Rydberg Mixing in the O1s→nsσ Rydberg Series in N_2O2008
Author(s)
T.Tanaka, M.Hoshino, H.Kato, M.Ehara, N.Yamada, R.Fukuda, H.Nakatsuji, Y.Tamenori, J.R.Harries, G.Prumper, H.Tanaka, K.Ueda
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Journal Title
Phys.Rev.A 77
Pages: 012709-1-4
Peer Reviewed
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