2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18079009
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
和田山 正 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (20275374)
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Keywords | 確率推論 / 誤り訂正符号 / LDPC符号 / 復号アルゴリズム / 情報理論 |
Research Abstract |
平成19年度は、2元行列アンサンブルの拡大アンサンブルについて、その平均ストッピングセット重み分布に関して研究を行った。平均ストッピングセット重み分布は、LDPC符号の消失通信路上での性能を評価するために必要となる。この成果はIEEE Transaction on Information The oryに投稿中であり、現在の状況から採録される見込みは極めて高い。さらにLDPC符号の復号として凸計画問題に基づく復号法の検討を本格化した。この手法は、線形ベクトル通信路におけるLDPC符号の復号問題を凸計画問題に帰着し、内点法を利用して復号を行うというアイデアに基づいている。本年は復号の収束性を向上させるためにニュートン法の利用を検討した。実験とともに提案復号法の理論解析も迄めており、現在、この復号法について極めて明るい見通しが得られている。特にハードディスクの通信路モデルであるパーシャルレスポンス通信路との親和性が高く、その方面での応用も今後ゐ課題として考えられる。また、上記の復号凸計画問題に現れる制約多面体を改善する手法についても検討を開始した。
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