2007 Fiscal Year Annual Research Report
分散符号化による適応的計測・通信システムの提唱と構築
Project/Area Number |
18079015
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Research Institution | NTT Communication Science Laboratories |
Principal Investigator |
村山 立人 NTT Communication Science Laboratories, その他部局等, 研究者 (80360650)
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Keywords | 情報統計力学 / センサーネットワーク / 計測工学 / 情報システム / 数理工学 / 統計力学 / ネットワーク / 制御工学 |
Research Abstract |
平成19年度は,符号化と圧縮関連の技術に周辺諸分野からの技術導入を試みる目的で,国際学会やワークショップにおける情報収集活動を積極的に展開した。特に,米電気電子学会(IEEE)とニューラル・インフォメーション・プロセッシング・システム(NIPS)財団が開催する旗艦的な会合に出席し,最新の技術動向を調査、検討した。また,不可逆データ圧縮の技術開発で現在主流となっている信号処理の方式に提案手法を融合していく技術的可能性を模索し,購入したワークステーションを用いた大規模な数値実験を実施してきた。しかし,離散コサイン変換などの信号処理技術と低密度符号化における確率論的要素技術は親和性が低く,両者の組み合わせで良好な成績を出すことは困難であった。今後は,辞書法などの情報理論的技術にも対象を広げて低密度符号化の要素技術を導入していくことを検討したい。さらに,本年度までに蓄積した学術的知見を情報発信する目的で,ハワイで開催されたIEEEの国際学会でオーガナイズド・セッションを連続企画した。このセッションでは,大学と企業の研究者6人によって新たに「制御」をキーワードにした符号化の研究開発の方向性を提案、検討することができた。また3月には、中国科学院のKavli理論物理学研究所で開催された長期滞在型学術プログラムに招待参加者として招聘された。ここでは,ハワイでの方向性をさらに発展させた話題をセミナー発表者として提供し,世界中から集められた有力研究者との活発な議論が実現できた。
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Research Products
(5 results)