2006 Fiscal Year Annual Research Report
局在電磁波配線を利用した単一磁束量子論理ゲートの研究と高速信号処理回路への応用
Project/Area Number |
18080005
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
吉川 信行 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (70202398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤巻 朗 国立大学法人名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (20183931)
中島 康治 国立大学法人東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60125622)
明連 広昭 国立大学法人埼玉大学, 工学部, 助教授 (20219827)
金田 久善 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (30242382)
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Keywords | 局在電磁波 / 単一磁束量子 / SFQ / 単一磁束量子論理回路 / サブテラヘルツ集積回路 / 超伝導回路 / NbN接合 / MgB2接合 |
Research Abstract |
局在電磁波による高スループット信号伝送を利用することにより単一磁束量子論理回路(SFQ回路)の性能を飛躍的に向上させることができる。この新技術は、SFQ回路の設計の柔軟性を増し、従来の配線に制限された集積回路設計法から配線の高速性や高スループット性を積極的に利用した設計法へと回路アーキテクチャの面でも新たなパラダイムシフトをもたらす。 本特定研究領域は、将来のサブテラヘルツ集積回路分野の確立に向け、この新しい局在電磁波配線技術を前面に据えた単一磁束量子集積回路の研究を、デバイス技術、設計技術から応用まで総合的に推進するものである。具体的には、SFQ局在電磁波集積回路の動作スピードと集積密度を高めるための基盤となるプロセス技術、ならびに局在電磁波導波路を利用した設計技術を確立し、それらの高速信号処理回路応用への展開を図る。 総括班は執行部としてプロジェクト全体の研究方針の決定、各研究グループの監督と調整、他プロジェクトの研究者も含めた研究成果の評価を行う。また、班員の情報交換、成果発表のための全体会議を企画して成果を取りまとめる。 本年度は、総括班の企画として、3回の研究代表者会議を行ない、研究目標の具体的な設定を綿密に行なうとともに、研究連携体制の確認を行なった。これにより、(1)チップ試作体制の強化、(2)回路設計環境とライブラリの共有化、(3)共通研究課題目標の設定、(4)新たな研究目標の設定、などを行なった。また、設計グループMeetingを実施し、設計環境とライブラリの共有化の具体的な実施方法を検討した。年度末には公開の領域全体会議を横浜において開催し、成果報告を行うとともに、評価委員による外部評価を行なった。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Single-flux-quantum integer multiplier with systolic array structure2006
Author(s)
K.Obata, M.Tanaka, Y.Tashiro, Y.Kamiya, N.Irie, K.Takagi, N.Takagi, A.Fujimaki, N.Yoshikawa, H.Terai, S.Yorozu
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Journal Title
Physica C 445-448
Pages: 1014-1019