2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18101007
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
白髭 克彦 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 連携教授 (90273854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 亨 (財)癌研究会, 癌研究所実験病理部, 部長 (50421368)
須谷 尚史 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (30401524)
伊藤 武彦 東京工業大学, バイオフロンティアセンター, 特任教授 (90501106)
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Keywords | コヒーシン / 染色体モデル / 転写制御 / コヒーシン病 / アセチル化修飾 / 脱アセチル化 |
Research Abstract |
本申請では、染色体機能の中でも特に基本的かつ動的な過程である複製と分配に焦点を当て、染色体の複製から分配へといたる動態をChIP-chip法で明らかにしてきた。具体的には、出芽酵母、分裂酵母、ヒト全染色体を対象に、S期からM期の細胞周期進行に従う、および、複製、染色体分配ストレスによって誘導される染色体結合蛋白の動態を解析している。解析因子として、特に複製開始因子、複製伸長因子、染色体凝集因子、姉妹染色分体間接着因子、ヒストン配置および修飾の動態に焦点を当て、個々のタンパクの動態プロファイルの相関性から、染色体動態を体系的に理解するシステムの構築を目指している。今年度は、ヒトコヒーシンの転写制御における役割を明らかにすることを目的として、コルネリアデランゲ等のコヒーシン変異病の患者由来の細胞中でのコヒーシン結合の実体を明らかにすると共に転写の変化とコヒーシンの結合変化の相関解析を行った。その結果、コルネリアデランゲ病の患者の細胞中では6割のコヒーシン結合部位が失われているとともに、結合部位の喪失は多くの場合、近傍遺伝子の転写の脱抑制を伴うことを見出した。また、コヒーシンのアセチル化修飾特異的抗体の取得に成功し、スクリーニングにより脱アセチル化酵素を同定した。この脱アセチル化酵素の欠損がコヒーシン結合を不安定化するとともに、やはり、転写制御に関わることを見出した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Transcriptional dysregulation in NIPBL and cohesin mutant human cells.2009
Author(s)
J.Liu, Z.Zhang, M.Bando, T.Itoh, M.A.Deardorff, D.Clark, M.Kaur, S.Tandy, T.Kondoh, E.Rappaport, N.B.Spinner, H.Vega, L.G.Jackson, K.Shirahige, I.D.Krantz.
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Journal Title
PLoS Biol. 7
Pages: e1000119-e1000119
Peer Reviewed
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[Journal Article] Genome-Organizing Factors Top2 and Hmo1 Prevent Chromosome Fragility at Sites of S phase Transcription2009
Author(s)
R.Bermejo, T.Capra, V.Gonzales-Huici, D.Fachinetti, A.Cocito, G.Natoli, Y.Katou, H.Mori, K.Kurokawa, K.Shirahige, M.Foiani
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Journal Title
Peer Reviewed
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