2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18104009
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大谷 栄治 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (60136306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 忠 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (20252223)
鈴木 昭夫 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (20281975)
寺崎 英紀 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (50374898)
宮原 正明 東北大学, 大学院理学研究科, COEフェロー (90400241)
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Keywords | 地殻・マントル物質 / 固体地球物理学 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地球惑星内部構造 / 高温高圧 |
Research Abstract |
(1)核マントル境界条件,140GPa,3000Kまでの条件で金属鉄とペロブスカイト相,ポストペロブスカイト相の反応様式を解明した.これによると4〜6wt.%の珪素と酸素が溶融金属鉄に溶け込むことが明らかになった.金属鉄と高圧で安定な含水相AlOOH相との反応を明らかにした.60GPa以上の圧力では,1300K以上でFeHが生成し,含水相は不安定化することが明らかになった. (2)試料の安定な過熱のために,加熱領域を絞ることができるファイバーレーザーシステムを導入し,100GPa以上でも効果的に過熱できるようになった. (3)高温高圧で回収した試料の分析電子顕微鏡観察による元素分析の方法を確立した.これによって,O, Si, K, Pt, Osなど金属鉄に溶融する元素の定量分析の準備が整った. (4)核の条件を目指して,Fe-Si系の高圧相,その圧縮,融点の測定を100GPa以上まで行った.特にFe-Si系のサブソリダス温度を120GPaまで測定した. (5)外核の性質を解明するために,Fe-S融体の液相不混和,密度を3GPa程度まで明らかにした.測定には浮沈法とともに放射光を用いたX線ラジオグラフィ法を使用した.また,同様の方法で,Fe-S, Fe-C系の融体の粘性率を世界最高の15GPaまで明らかにした.
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] 高圧下における静滴法を用いたFe-S融体の界面エネルギー測定2006
Author(s)
Terasaki H., Ohtani E., Suzuki A., Tsuno K., Sakamaki T., Nishida K., Asanuma H., Litasov K., Secco R., Yu X.
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Journal Title
SPring-8 User Experimental Report, 2006A (web掲載)
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