2007 Fiscal Year Annual Research Report
重度の疲労損傷を受けた鋼橋の機能回復・機能向上を目的とする橋梁再生工学の確立
Project/Area Number |
18106010
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三木 千壽 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (20016645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 篤司 財団法人鉄道総合技術研究所, 構造物技術研究部, 部長 (20302953)
廣瀬 壮一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00156712)
村越 潤 独立行政法人土木研究所, 構造物研究グループ, 上席研究員 (60355881)
小野 潔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60324802)
白旗 弘実 武蔵工業大学, 工学部, 准教授 (40298013)
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Keywords | 鋼材疲労 / 長寿命化 / 超音波探傷 / モニタリング / 構造工学・地震工学 |
Research Abstract |
本研究は,重度の疲労損傷を対象に,最先端の研究成果と最新の技術を結集統合して,検査,診断,補修補強設計,施工,モニタリングの統合的技術を確立することを目的としている.本年度は以下の項目について,研究を実施した. 橋梁点検および診断支援コンサルテーションシステムの構築:橋梁の点検データベースとモニタリングシステムとをリンクするシステムを開発し,GISベースのシステムへと改善した. 内在欠陥、内在亀裂の非破壊検査の精度向上:欠陥を三次元的に把握可能なプラナーフェーズドアレイ超音波探傷システムを構築し,実験によりその性能を確認し,高精度に探傷が可能であることを明らかとした. 逆散乱解析法等により超音波探傷結果の画像化手法を改善した. 欠陥および亀裂除去を目的としたマイクロ加工技術の検証:疲労き裂除去後の孔を特殊な溶接材料を用いて埋めもどすことで疲労強度を増加させる方法について実験的に検討し,限定的ではあるが効果があることを確認した. 鋼床版現場継手部の疲労強度を改善するための手法として,スリットを埋め戻す方法を提案し,検討した. 補修補強計画およびモニタリング:疲労損傷を有しているモニタリング手法として,過去の地震応答データの分析結果をデータベース化し,照合・参照するシステムを構築した. 高精度の外乱評価方法として,小数センサによるWaveletベースの車軸重量推定法を提案した. 実物大構造モデルによる実証実験:鋼床版現場継手部について,実験により疲労強度を評価するとともに,補強方法についての検討を実施した. 溶接継手に対して低温相変態溶接棒による付加溶接およびUltrasonic Impact Treatmentによる処理を施した場合の疲労強度向上効果について,疲労試験により確認した.
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Research Products
(9 results)