2006 Fiscal Year Annual Research Report
生産性と安全性向上のためのアスペクト指向ソフトウェア開発に関する研究
Project/Area Number |
18200001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉井 哲雄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60217172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 震 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (60350211)
増原 英彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (40280937)
鵜林 尚靖 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80372762)
千葉 滋 東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 助教授 (80282713)
五十嵐 淳 京都大学, 大学院情報学研究科, 助教授 (40323456)
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Keywords | アスペクト指向プログラミング / セキュリティ / ソフトウェア工学 / ディペンダブル・コンピューティング / ソフトウェア開発効率化・安定化 / UML / 形式手法 / 要求工学 |
Research Abstract |
本研究は,現代のソフトウェア開発に要求される,きわめて多様なソフトウェアを短期間で効果的に開発し,しかも高い信頼性を確保するという問題に,アスペクト指向をベースとする技術で取り組み解決を目指すものである.具体的には,1)アスペクト指向技術向きの高信頼性設計手法・言語・検証方法を提案すること,2)安全性・信頼性向上のための機能記述を,アスペクト指向技術によってモジュール化すること,3)体系的なアスペクト指向開発方法論を確立すること,を目標としている.この目標に対し,平成18年度は次のような成果を得た. 1.安全性のための理論構築に着手 ・機密性の高い情報資源へのアクセス権について,ユーザの認証とアクセス承認を管理するJAAS手法に対し,形式手法を用いてその正当性を検証する仕組みを開発し,成果を得た. 2.アスペクト指向言語の拡張と処理系の開発 ・安全性のためのアスペクトの再利用性を高めるために,細粒度のジョインポイントを持ったアスペクト指向言語を設計し,その実装を行って効果を確認した. 3.上流工程での要件定義への応用 ・プロダクトライン型の開発で重要な要求特徴を抽出するモデルに対し,アスペクト指向の考え方を導入するという応用を提案し,成果を得た. 4.UMLに基づく開発方法論へのアスペクトの導入 ・UMLのクラスベースのモデルと振舞いベースのモデルのそれぞれでアスペクト概念を導入する記法とその意味論につき研究し,成果を得た.
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Research Products
(33 results)