2006 Fiscal Year Annual Research Report
感性Mixtureの解析と応用 -リラクセーション効果における検証-
Project/Area Number |
18200014
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
久保 洋 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長島 知正 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002288)
金木 則明 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40125373)
魚住 超 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (60184983)
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Keywords | 感性情報処理 / 感性計測 / オントロジー |
Research Abstract |
不快感を低減し快適感を増進することで安全・安心な生活環境を作り出すための統合的感性情報処理研究を目指して,18年度には以下の項目を中心に進めた. 1.刺激-感性解析のフィードバック制御に関する研究 フィードバックシステムへの入力となるユーザの感性情報をどのように計測・評価するかについて研究を進めた.代表的な成果として,顔画像における肌の色の解析を利用し非接触でユーザのストレス状態を推定する手法の提案を行った.今後はこのようなストレス評価技術を用いて計測された感性情報をもとにフィードバック制御を行うシステムの開発を行っていく. また,以下のそれぞれの感覚刺激に対する人間の感性についても調査を行った. (1)嗅覚刺激 数種類の香りによるデスクワーク疲労の回復効果に関して調査を行い,レモン,ヒノキの香りによる疲労回復効果を明らかにした. (2)聴覚刺激 テンポが人間に及ぼす影響に関する基礎的な調査により,聴取者の心拍数に近いテンポが癒し感を与えるという結果が得られた.また,実際の演奏におけるテンポゆらぎの解析などを行った. (3)視覚刺激 風景写真などの画像の特徴(色度,彩度,明度)と鑑賞者が受ける心理的印象との対応関係を明らかにした. (4)触覚刺激 触覚刺激に対する生理的・心理的調査については,必要な実験機器の選定・購入が遅れたため十分な調査が行えなかった.一方で,生理・心理に関する感性情報データベースの研究では,数ヶ月における計測情報と嗜好性情報を統合して分析するシステムの開発を行った. 2.複数の感性刺激の統合 疲労やストレスに関するオントロジーの構築を行った.今後,さまざまな感覚刺激によってどのようなリラクセーション効果が得られるのかをオントロジーとしてまとめ,本研究で目指すリラクセーションシステムに応用する.
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Research Products
(16 results)