2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18200016
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
根本 彰 The University of Tokyo, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 修一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)
三輪 眞木子 メディア教育開発センター, 学習リソース系, 教授 (90333541)
吉田 右子 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 准教授 (30292569)
小田 光宏 青山学院大学, 文学部, 教授 (00185604)
北 克一 大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (00275231)
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Keywords | 図書館情報学教育 / 情報専門職 / 図書館情報学検定試験 |
Research Abstract |
通称LIPER2と呼んでいる図書館情報学教育再構築のための共同研究の2年目である。全体としては「(仮称)図書館情報学検定試験(準備版)」を実施して,この分野の教育状況の一つの断面を得たことが成果であり,ほかは5つの班のそれぞれで研究プロジェクトを継続した。「検定試験」は,これまで司書養成が個別教員による評価プロセスが中心で教育内容や教育レベルに大学によって,教員によって大きな差があったという反省に立って,これを統一的に実施できるようにすることを目的として準備している。試験的に24問の問題を作成して,10の大学で500人あまりの受験生に対して実施した結果を分析し,学会で報告した。この結果,大学での専門,履修歴,司書への就職希望度などで点数に差があることが分かった。この研究によって,受験生の履修歴をコントロールしても履修内容に一定の差が見られたことから,検定試験をやる意義を示すことができた。 各研究班ごとの研究活動については,国際研究班ではオーストラリアにおける図書館情報学教育の教員インタビュー調査およびフィリピン,マレーシアでの受講者に対するアンケート調査を行った。大学図書館班では,東北大学,名古屋大学およびイギリスの複数の大学図書館におけるインタビュー調査を実施した。遠隔教育班では,図書館専門職養成に遠隔教育を適用している米国および英国の大学での実施例を訪問しインタビュー調査を実施した。資料組織化班ではメタデータ入力システムを利用した教育環境の開発を行った。最後に学校図書館班は米国の歴史研究,日本での学校の担当者に対するアンケート調査等を組み合わせて研究を進めた。これらの研究班の成果は一部はすでに公表されているが,次年度に継続されて発表される予定である。
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Research Products
(8 results)