2007 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者の立体認識機構の研究および立体幾何学教材の開発
Project/Area Number |
18200049
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
手嶋 吉法 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, デジタルものづくり研究センター, 研究員 (80392041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 祐司 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルものづくり研究センター, 産学官制度来所者 (50425609)
渡辺 泰成 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 客員教授 (70087401)
大内 進 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 上席総括研究員 (40321591)
金子 健 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 主任研究員 (40260020)
藤芳 衛 独立行政法人産業技術総合研究所, 独立行政法人大学入試センター, 名誉教授 (20190085)
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Keywords | 視覚障害 / 触覚 / 立体認識 / 幾何学教材 / 触わる教材 / 投影図 / 数学曲面 / 多面体 |
Research Abstract |
我々は2006年度から科研費(基盤研究A)プロジェクトにおいて、視覚障害者と晴眼者の立体認識機構の違いの解明や特徴づけ、視覚障害者の立体認識を高める学習方法の開発、視覚障害者の立体幾何学習の世界を広げる為の新教材開発などに取り組んでいる。研究代表者と分担者を合わせ全7名で、その他個別のテーマに関して研究協力者がいる。今年度の成果発表を2008年1月23日「第2回幾何学教材と視覚障害者の立体認識シンポジウム」にて報告した(会場:産業技術総合研究所臨海副都心センター)。本プロジェクトからの口頭発表は「多面体教材の作成」、「視覚障害者用教材としての惑星儀の作成」、「積層造形法とその応用例」、「幾何学の学習用触覚教材の試作」、「「牛乳を注ぐ女」の立体的翻案と触覚による鑑賞」、「視覚障害者に対する我が国と米国の博物館のアクセシビリティ比較に関する訪問調査」、「立体教材アンケート-視覚障害者用立体教材データベース構築に向けて」である。この他、特別講演が2件あり、「視覚障害者として数字の研究に取り組む-研究に現れた図形的イメージについて」田中仁氏(東京大学数理科学研究科)、「視覚障害者の聴覚による空間認知」関喜一氏(産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門)である。口頭発表以外に22件の展示発表がなされた。このシンポジウムへの登壇者のうち2名が全盲視覚障害者であり、シンポジウム聴講者にも視覚障害者の参加があった。視覚障害者からも積極的な質疑があり、今後この科研費プロジェクトで開発していく教材の内容や作成方法を検討する上で、有益な情報が集まった。
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Research Products
(52 results)