2006 Fiscal Year Annual Research Report
陸域堆積物情報に基づく新生代後期氷河時代の成立と氷期・間氷期・超間氷期変動
Project/Area Number |
18200055
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
柏谷 健二 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 教授 (30161029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 政儀 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 教授 (10121295)
佐藤 務 北海道大学, 工学研究科, 助教授 (10313636)
長谷部 徳子 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 助教授 (60272944)
青木 賢人 金沢大学, 文学部, 助教授 (30345649)
河合 崇欣 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50109906)
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Keywords | 湖底堆積物 / 長期環境変動 / 超間氷期 / ミランコヴィッチサイクル / バイカル湖 / フブスグル湖 |
Research Abstract |
研究対象の中心となるバイカル湖流域にあるフブスグル湖は湖面標高が高いために氷期・間氷期の差異に日射量変動の影響をバイカル湖よりもより鋭敏に受けてきた可能性もある。従って,日射量の影響に関する情報や氷期・間氷期の推移に関する詳細な情報がフブスグル湖の試料には含まれている可能性が高い。本研究では,モンゴル・ロシア・韓国との四カ国共同プロジェクトとして平成18年度から平成19年度にかけて,このフブスグル湖湖心部300mの地点で3Maをカバーするコアの採取を行い,その分析・解析を進める。同時にこれまでに採取されたフブスグル湖の詳細な分析・解析,バイカル湖や日本(琵琶湖・余呉湖)で得られた資料の系統的な整理・分析・解析を行う。そしてこれらの結果から現行の地球環境システム(氷期・間氷期体制)や10万年周期体制の確立の契機・要因や氷期・間氷期の推移に関する日射量の影響,とりわけ地球温暖化問題に関連して議論が始まっている現在の間氷期が40万年前のような超間氷期に移行するかという問題を明らかにすることを主たる目的としている。平成18年度は以下のことを行った。 1.これまでに採取したフブスグル湖試料、コトケリ湖湖底試料およびバイカル湖試料の分析に関する総合的な検討と今後の掘削に関する会合を開催(6月,名古屋大学)。 2.フブスグル湖の掘削に関する現地視察(6月/9月,ウランバートル・モンゴル) 3.フブスグル湖試掘試料HDP06の分取(8月:日本・モンゴル・ロシア・韓国参加,ロシア・イルクーツク) 4.「ユーラシア東部の長周期環境変動に関する国際ワークショップ」開催およびフブスグル掘削プロジェクト参加国(日本・モンゴル・ロシア・韓国)で次期採取地点の検討(12月,日本・名古屋)
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Research Products
(7 results)