2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Host factors and genetic niutations in radiation carcinogenesis
Project/Area Number |
18201009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
KOMINAMI Ryo Niigata University, 医歯学系, 教授 (40133615)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | がん抑制遺伝子 / 細胞増殖 / アポトーシス / リンパ腫 / Bcl11b遺伝子 |
Research Abstract |
放射線誘発リンパ腫を対象に、多段階発がん機構、個々の毅階での放射線影響を明らかにする。具体的には、関与するがん抑制遺伝子を単離し、発がんのどの段階で変異を受け、発がんに寄与するかを、組織の微小環境を視野に入れ検討する。 (1) 放射線誘発マウス胸腺リンパ腫の多段階発がん機構と照射の影響について。Bcl11b(KO/+)および野生型マウスを利用し、照射後リンパ腫を対象に遺伝子不活牲化の特徴とその機構を調べる。また、Bcl11bコンディショナル遺伝子破壊マウスを作製し、時期特異的にBcl11bを欠失させ、胸腺リンパ腫への寄与する段階とその貢献の機構を解析する。 (2) 照射後萎縮胸腺に存在する前リンパ腫細胞の特色の解明について。萎縮胸腺内細胞の大部分はすでにクローナルな増殖をし、しかも大型化していた。そこで、照射後30日目から80日目での胸腺の遺伝的、表現型的変化を詳細に調べる。 (3) 5番染色体上のがん感受性遺伝子の同定について。候補領域を104.6Mb-115.5Mbにまでに限定してきた。詳細なコンジェニックマウスを作製し、発がん実験を行う。その結果を参考に候補遺伝子を探索し、多型(変異)を検出する。また、その遺伝子機能、発がんへの関与を検討する。 (4) Minマウスに発生する腸管腫瘍へのBcl11b潰伝子型と放射線照射の影響について。Bcl11b-KOヘテロマウスを交配し、Min(+)Bcl11b-KO/+マウスを得、そのマウスの生後2週および7週に3Gyガンマ線を照射し、腸管腫瘍発症への放射線影響を解析する。
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