2006 Fiscal Year Annual Research Report
超微小溶液チャンバーを用いた生体分子1分子計測技術の開発
Project/Area Number |
18201025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野地 博行 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (00343111)
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Keywords | 超微小溶液チャンバー / 1分子計測 / 回転分子モーター / 1分子DNA解析 / 制限酵素 |
Research Abstract |
本年度は、研究計画どおり下記の項目に関して研究を実施した。 〓超微小溶液チャンバーを用いた回転分子モーターの1分子計測 研究計画どおり、超微小溶液チャンバーに回転分子モーターF1-ATPase1分子を封入し、磁気ピンセットを用いて強制的に回転させた。その後のATP依存的自律回転の速度からチャンバー内部のATP濃度を計測することで、磁気ピンセットを用いた機械的操作に伴うATP分解反応の効率を見積もることに成功した。その結果、強制回転の速度に依存して反応効率が下がることが解明された。その依存性を様々なモデルで検証した結果、「Fl-ATPaseの反応速度は回転方向に向かって上昇する」というモデルで最も良く説明できることがわかった。 〓超微小溶液チャンバーを用いたDNAの1分子計測法の確立 研究計画どおり、PDMSではなくアクリルアミドによって作成した超微小溶液チャンバーにDNA分子を封入し、その中で制限酵素反応を行う実験を実施した。この実験に関しても順調に成功しており、すでにチャンバー内部における制限酵素反応のDNA1分子計測と、その後のElectrostrechingにも成功した。これによって、電気泳動などを必要としない解析も可能であることを実証した。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Temperature distribution measurement on microfabricated thermodevice for single biomolecular observation using fluorescent dye.2006
Author(s)
Arata, H.F., Low, P., Ishizuka, K., Bergaud, C., Kim, B., Noji, H., Fujita, H.
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Journal Title
Sensors and Actuators, B : Chemical 117(2)
Pages: 339-345
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