Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
箕浦 幸治 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (10133852)
宮城 豊彦 東北学院大学, 教養学部, 教授 (00137580)
松本 秀明 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30173909)
牧 紀男 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40283642)
高橋 智幸 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (40261599)
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Research Abstract |
インドネシア,バンダ・アチェ市街地を対象として再現計算を実施し,被害評価を行った.アチェ市の行政区画毎の家屋・人的被害実績を用いてGIS分析を行った結果,バンダアチェ市では津波浸水深が2mを超えると甚大な建物被害が発生し始め,4mを超えると大破に至り,また,人的被害は浸水深2・3mを境に増大することが分かった.タイ・パカラン岬において津波石のサイズ,空間分布および長軸の向きの測定を行った.その結果,津波石は約100m間隔で大きな粒子が分布しており,津波の定常波の影響を反映している可能性があることが明らかになった.さらに,浜堤列平野において,地形配列に対応した津波堆積物の層厚および粒度組成について調査した.津波堆積物の層厚は浜堤上で5-10cm,堤間湿地で15-30cmであるが,海岸からの距離に応じて層厚を減ずると共に,粒度組成にも特徴的な変化を認めた. アンダマン海沿岸において,マングローブ林の植生・土地条件と津波波高との関係について,衛星画像,空中写真などの解析,現地に調査区を設定した微地形・植生の詳細調査を実施した.また,バンダアチェ市においても同様の調査を更に大規模且つ詳細に実施した.これらの調査により,津波によるマングローブ林とその地盤の破壊に関する様式やメカニズムの把握がほぼ終了した. 最後に,インド洋地震津波災害で壊滅的な被害を受けたインドネシア,バンダ・アチェ市の復旧・復興プロセスに関する現地調査を行い,住宅供給プロセス,復興都市計画,復旧・復興のマネージメントに関する現状と問題点を明らかにした.
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