Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶田 忠 千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80301117)
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (30201495)
灘岡 和夫 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (70164481)
野田 隆史 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (90240639)
田中 法生 国立科学博物館, 筑波実験植物園, 研究員 (10311143)
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Research Abstract |
本研究は,沿岸海域の生態系機能(生産性,安定性,物質循環など)に多大な影響を与える景観形成種(サンゴ,海草,マングローブ,フジツボ、イガイ類等)を対象に,メタ個体群の広域変動様式および変動機構を解明することにより,保全に対する指針を作成することを目的とする。この目的を達成するため本年度は下記の研究調査を行った。 1,階層理論に基づく景観形成種の定期野外調査:外洋性海岸のフジツボ類,海藻類,サンゴ類,内湾域の海草類,マングローブ類を対象に,空間階層性を考慮した調査区を設定し,対象生物の被度,現存量の調査を継続した。その結果,主要種の変動について,垂直分布の変動についても,水温変動との関連性が判明した。 2,リモートセンシングによる広域長期変動の解析:東京湾および沖縄のアマモ類について,現地調査の継続に加えて,係留観測気球およびカイトフォトグラフによる空中写真の撮影により広域動態を追跡した。その結果,アマモ類の長期変動には,局所的な地形的要因に加え,海水温や潮位などの広域要因も複合的に関与していることが示唆された。 3,分子生態学的解析:リュウキュウスガモおよびマングローブ類について分子生態学的な解析を継続し,有効な遺伝子マーカの開発を行った。また,このマーカを利用するための,各地のサンプルの採集を行った。 4,大規模海流動態モデリング:東京湾の海水流動ならびに物質輸送を高精度で表現できる準3次元浅水乱流・輸送モデルを完成させ,アマモメタ個体群に適用するための条件設定の検討を開始した。
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