2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18202001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野家 啓一 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 教授 (40103220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
座小田 豊 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20125579)
荻原 理 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00344630)
直江 清隆 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30312169)
山本 啓 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60134079)
長谷川 公一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00164814)
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Keywords | 科学的合理性 / 技術哲学 / 科学技術コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度は、研究のとりまとめの年として、総括的な議論を行うと同時に、内外の研究者に対しその成果を問う機会を設けた。 まず、海外の研究者の交流として、技術哲学としてドン・アイディ教授(ニューヨーク州立大学)を9月に呼んで講演会を開くとともに、3月にはやはり技術哲学の権威であり、この間研究について助言を仰いできたアンドリュー・フィーンバーグ教授(サイモン・フレイザー大学)、ラングドン・ウィナー教授(レンセラー・ポリテクニック・インスティチュート)を招聘して総括討論を行った。これらの討論のなかで、従来の科学技術を支えてきた目がナラティブが形を変えて今日も再生産されようとしていること、にもかかわらず科学技術の民主化が可能であり必須であることなどが明らかにされた。 また、科学技術コミュニケーションに関しては、2回のオープンフォーラムについての批判的評価を行い、社会的合意のあり方、問題を狭く設定することの是非、科学コミュニケーションとの違いなど他方面から検討した。2月には東北電力女川原子力発電所を訪問し、同所の技術者たちとコミュニケーションの実態について議論を交わした。 本年度は、野家、荻原らを韓国で開催された世界哲学会に派遣し、同大会での報告、研究交流を行った。 以上の研究活動をもとに、年度末に研究論集をまとめた。
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Research Products
(8 results)