2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18202023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 康 立教大学, 文学部, 教授 (10121451)
秋田 茂 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
勝田 俊輔 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (00313180)
小泉 徹 聖心女子大学, 文学部, 教授 (50225348)
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
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Keywords | 連合王国 / 複合国家 / 議会 / 植民地 / ヨーロッパ |
Research Abstract |
本研究が課題とするのは、ブリテン諸島(British Isles)とよばれている地域の歴史をヨーロッパおよび大西洋の歴史のなかでとらえなおし、古代から20世紀末まで、環境から民族、言語、宗教、秩序のなりたちまで含めて大きく考察すること、旧来のイングランド中心史観を現在の研究水準によって一新した、総合的なブリテン諸島史を構築することである。 従来の「イギリス史研究」の隘路を突破するために、まずこれまでの研究蓄積について批判的なサーヴェイが必要である。とりわけ「修正主義」の方法と成果についての吟味は欠かすことができない。18年度には物品費と国内旅費を充てて、関連する刊行史料・研究文献・データベースの点検と批判的分析をすすめ、5月に千葉で研究会、12月に鎌倉で合宿研究会をおこなった。国際交流・国際発信にも積極的に取りくんだ。9月にロンドン大学の歴史学研究所で催された第5回日英歴史家会議(AJC)には、企画段階から本研究組織の5名が出席し、11月に大阪大学で開かれた第2回韓日イギリス史学会(KJBH)には4名が出席し、実施にあたっては司会や報告をはたした。とりわけAJCへのかかわりは深いものがあり、その会議録は本科研費補助金によって速やかに刊行された。KJBHの会議録は別途、年度内に刊行された。海外旅費は、上記の日英歴史家会議への参加とともに、連合王国・ヨーロッパ・北米への調査研究旅行のために支出された。史料調査ばかりでなく各専門研究者との学術情報および意見の交換は首尾よく実現し、所期の目的を達成した計画第1年度であった。
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Research Products
(12 results)