2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18202023
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 和彦 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
西沢 呆 一橋大学, 経済研究所, 教授 (10164550)
小泉 徹 聖心女子大学, 文学部, 教授 (50225348)
西川 杉子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80324888)
坂下 史 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (90326132)
|
Keywords | 連合王国 / 複合国家 / 議会 / 植民地 / ヨーロッパ / 大西洋 |
Research Abstract |
研究の課題は、ブリテン諸島(British Isles)とよばれている地域の歴史をヨーロッパおよび大西洋の関係のなかでとらえなおし、古代から21世紀初めまで環境から民族、宗教、秩序のなりたちまで含めて大きく考察し、そのアイデンティティの歴史的変化に注目することによって、旧来のイングランド中心史観を現在の研究水準によって一新した、総合的なブリテン諸島通史を構築することにある。 従来の「イギリス史研究」の隘路を突破するために、これまでの研究蓄積について批判的なサーヴェイを加え、とりわけ「修正主義」の方法と成果について慎重に吟味した。物品費と国内旅費を充てて、関連する刊行史料・研究文献・データベースの点検と批判的分析をすすめ、小セミナーおよび合宿研究会をくりかえした。国際交流・国際発信にも積極的に取りくんだ。海外旅費は、連合王国・ヨーロッパ・北米・アジアにおける国際会議への参加および調査研究旅行のために支出された。史料調査ばかりでなく各専門研究者との学術情報および意見の交換は首尾よく進展し、学会での発表、専門誌への寄稿などについても成果があった。上の合宿研究会の主要な目的は、ブリテン諸島の歴史の総合的再構築の所産として共著を公刊するための討議であり、これをふまえて研究組織メンバー全員で『イギリス史研究入門』の執筆に専念し、現在、編集作業中である。
|
Research Products
(18 results)