2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18202026
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Research Institution | National Research Institute Cultural Properties, Nara |
Principal Investigator |
島田 敏男 National Research Institute Cultural Properties, Nara, 都城発掘調査部・遺構研究室, 室長 (60187432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 道雄 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 部長 (30004089)
小池 伸彦 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 上席研究員 (90205302)
松村 恵司 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部・考古第一研究室, 室長 (20113433)
深澤 芳樹 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部・考古第三研究室, 室長 (40156740)
窪寺 茂 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部・建造物研究室, 室長 (00393372)
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Keywords | 遺跡 / 建築部材 / 木材 / 石 / 金属製品 / 焼失家屋 / 埋没家屋 / 柱根 |
Research Abstract |
1.出土部材データベースの作成既刊の全国の発掘調査報告書を悉皆的に通読し、出土部材に関する報告をデータ化した。その対象は、建築部材と明確に示されているもの以外でも、柱根・大型木材も拾い出し、木工技術の参考事例として井戸枠などもその対象とした。作業は近畿地方を手始めに、奈良・京都・大阪がほぼ完成した。なお、研究会において、全国の研究者および発掘担当者から得た様々な要望・意見をふまえ、次年度以降はこれまでの内容を若干改定してデータベース作成を継続する。 2.調査手法の検討現在各地でおこなわれている出土部材の調査方法についての調査をおこなうとともに、出土部材実測作業のなかで、簡便かつ有効な調査手法を検討した。 3.出土建築部材の調査今年度は、当機関が保管する主として飛鳥・藤原地区出土の建築部材の実測および詳細な観察をおこなった。その他では、秋田県において、地元と協力して、10世紀に十和田火山の火砕流によって一瞬のうちに埋没した家屋遺構の調査をおこなった。これらは、過去に発掘され保管されていたものであるが、建築史的な評価が定まっておらず、調査の結果として当該部材の建築史的な評価を定め、10世紀代の地方における家屋の具体的な姿およびその建築技術をあきらかにした。 4.焼失竪穴建物の研究建築部材が土中から出土する事例として焼失竪穴建物がある。これら事例を収集・検討することにより、竪穴住居の具体的な建築技術をあきらかにするとともに、今後研究の可能性を検討した。収集した事例をデータ化するとともに、その解析結果を、「日本各地・各時代の焼失・竪穴建物跡・本文編・表紙編」として冊子を作成し、全国の研究者および、発掘担当者に配布した。 5.研究会の開催本年度は、出土建築部材の調査方法と研究方法をテーマに研究会を開催した。研究者および全国の発掘担当者が参加し、意見交換をおこなった。討議の結果、基礎的なデータベースの作成と同時に、調査現場に資するような類例索引的な事例集の作成が急務であることが明確となった。調査方法については、考古学・建築学それぞれの視点から意見が出され、今後、調査マニュアル的なものの作成を目指すこととなった。
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Research Products
(2 results)