Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 耕二郎 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (50278579)
杉浦 直 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50004495)
千葉 立也 都留文科大学, 文学部, 教授 (40163737)
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
|
Research Abstract |
本研究では,日本におけるエスニック地理学の構築を目指して,エスニック集団に関する理論的研究および実証的研究をおこなうことを目的としている。このため,内外の先行研究を広範に検討しながら,エスニック地理学の理論的研究を進めるとともに,目本および海外のエスニック社会を対象にインテンシブなフィールドワークを実施してきた。 本年度においても各メンバーは,海外および国内において,各地のエスニック社会に関する現地調査を実施し,関連資料を収集するとともに,エスニック地理学の実証的研究の成果を学会で発表するとともに,一部は論文・図書として公刊した。山下はアメリカ・インド・国内の華人社会について調査した。日系人に関しては,飯田がブラジルにおいて,椿がカナダにおいて実証的な研究を行った。エスニック地理学の理論的考察については,杉浦が成果をまとめた。千葉は,アイヌ社会に関する考察を実施した。一方,ヨーロッパについては,加賀美がロマ人について,石井力§スペインのバスク地方について,大島がオランダのムスリムについて,それぞれ現地調査を続けた。澤はインドおよび日本国内において,インド人社会に関する実証的および理論的な考察を深めた。 各メンバーの研究成果は,平成21年1月に研究集会を開催して,相互に意見・情報交換を行った。研究成果は順調に蓄積されつつあり,次年度の最終年度に向けて,まとめの段階に入る準備が整ったといえる。
|