2008 Fiscal Year Annual Research Report
政治変動と日本人の意志決定のメカニズム-心理学・経済学実験と全国世論調査の統合-
Project/Area Number |
18203008
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田中 愛治 Waseda University, 政治経済学術院, 教授 (40188280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 由隆 同志社大学, 法学部, 教授 (40218152)
河野 勝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70306489)
清水 和巳 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20308133)
山田 真裕 関西学院大学, 法学部, 教授 (40260468)
渡部 幹 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (40241286)
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Keywords | CAPI / CASI調査 / 世論調査 / 政治経済学実験 / 政治行動論 / 政治変動 |
Research Abstract |
本研究はミクロな個々人め意志決定のメカニズムの集積が、どのような形でマクロな政治変動につながるのかを解明しようと試みた。平成19年度には、政治経済心理学実験を導入したノートパソコンによる全国面接世論調査(CASI:Computer Assisted Self-administered Interview)を実施したが、平成20年度はもっぱらそのデータ分析を行い、その成果を国際的に発表した。 平成20年の参議院選挙の前後に実施した、日本で初のCASI調査がどのように行われたか、また政治経済学心理学実験をCASI調査に導入するという世界初の試みも初期段階では成功したので、それらの方法論と調査実施の経緯をまとめた報告論文(Kohno et.al.,2008)を、平成20年8月にアメリカ政治学会において英語で発表した。 また、次に3つの報告論文も同様にアメリカ政治学会で発表した。(1)従来の紙媒体による全国面接世論調査(PAPI調査)との比較を詳細に分析しつつ、日本人の政治参加を分析した論文(Nishizawa et.al.,2008)、(2)日本人の政治的価値観を詳細に分析した論文(Hino et.al.,2008)、(3)政治的変動を導くような日本人の個々の有権者の行動の意志決定のメカニズムを探るために、実験室での政治経済心理学実験に基づくCASI調査上の実験結果を分析した報告論文(Shimizu et.al.,2008)である。以上、合計4本の論文をアメリカ政治学会において英語で報告した。なお、上記のPA円調査は、同時期に早稲田大学経済学研究科が採択された「私立大学学術研究高度化推進事業」によって実施され、そのデータを比較分析した。 その後もデータ分析を続け、CASI調査の質問の文章(wording)による回答の相違などを分析するために、Web調査を補足的に実施し、分析を継続している。
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Research Products
(49 results)