Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 英彦 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50401196)
高橋 一 一橋大学, 経済学研究科, 教授 (70154838)
大屋 幸輔 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (20233281)
大森 裕浩 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60251188)
澤田 康幸 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40322078)
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Research Abstract |
この研究プロジェクト「ミクロ計量経済学の新展開と実証分析」では,ミクロ計量経済学の理論と応用に関する最近の研究の展開を踏まえ,理論面と実証面の両面より研究活動を行っている。2007年度は研究プロジェクトの二年目であり,プロジェクト参加者は初年度の研究結果を踏まえ研究活動を行った。ミクロ計量経済学の理論的研究については国友,市村,高橋,大森などが引き続き研究を進めている。このうち,国友は主としてミクロ計量経済問題の中でも近年注目されている,多操作変数(many instruments)問題や弱操作変数(weak instruments)問題を検討した。市村は政策プログラム評価問題,高橋はミクロ金融市場の計量分析の問題,大森は公共料金のベイズ,ミクロ計量分析などの検討を行い,それぞれ幾つかの未公刊論文,Discussion Paperを執筆した。ミクロ計量経済学の実証面では市村,大屋,大橋,澤田がそれぞれ関心を持っている応用ミクロ経済学の研究分野において実証分析を進めている。市村は主として労働のノンパラメトリック実証分析,大屋と高橋はミクロ金融市場の理論的,実証的分析,大橋は産業組織(特に鉄鋼産業)の経済成長の要因分析,澤田は開発経済の計量分析などの研究を行った。 昨年度のプロジェクトの研究活動を総括すると,各研究者は初年度の研究成果を踏まえた研究を確実に進めており,幾つかの未公刊論文,Discussion Paperを執筆し,追加的な研究成果を挙げている。本年度は各自が所属する学会等で研究プロジェクトの成果について研究報告を行う予定であり,この研究計画では順調に研究成果が得られていると云えるであろう。
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