2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦略的環境経営の研究:サプライチェーン・マネジメント・アプローチ
Project/Area Number |
18203025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
淺田 孝幸 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10143132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 一頼 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50142831)
小林 敏男 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20205470)
竹田 英二 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80106624)
中島 望 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (00095936)
大西 匡光 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10160566)
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Keywords | 環境マネジメント / サプライチェーン・マネジメント / 環境対応型製品開発 / CSR経営 / 3R / 企業の社会性戦略 / サプライチェーン・プラットフォーム |
Research Abstract |
本年度は、実態調査、文献サーベイを中心にして調査研究を行った。具体的な実態調査としては、次の日程で行った。1、平成18年6月13日から15日にかけて、「ダイハツ工業中津工場での環境マネジメントのヒアリング調査」(淺田、高尾)。2、7月2日から9日にかけて(淺田、高尾、金井)、次の日程で、欧州での日本企業の環境マネジメントの実態を調査した。7月3日のベルギー、ダイキン工業、工場でのEU規制下での環境マネジメント、7月4日のオランダ・オムロン社の欧州統括本社でのヒアリングによる具体的な環境マネジメントのための情報システム、購買システムの調査、並びに、欧州EU本部での環境規制の動向についてのイギリス・オムロン社との衛星を利用した聞き取り調査。7月6日-7日のイギリス・大阪ガス駐在事務所でのエネルギー消費と排出権取引の実態と民間企業の具体的な取り組み状況。3、10月16日から17日にかけて、(淺田、高尾、椎葉、松村、ドニーダハナ)は、16日、宇部興産宇部工場での環境マネジメントの聞き取り、CSPの具体的な取り組みの紹介、それに環境マネジメントについての現状の見学を行った。また17日に北九州市エコリサイクルセンターでの自動車廃棄リサイクルの現状、蛍光管のリサイクルの現状の紹介と地域環境リサイクルマネジメントの枠組みの聞き取り調査を行った。4、講義と環境リスクについての日本の取り組みの紹介と説明を、12月17日から23日にかけて(淺田)、フランスリール大学での講義および、パリ・ジェトロ事務所にて、中井欧州ジェトロ所長から環境問題について欧州の取り組みの説明を受けた。5、平成19年2月28日から3月1日にかけて、(淺田、高尾、椎葉、大西、大屋、ドニーダハナ、内田、関口)により製紙会社並びに、造船会社での環境マネジメントの聞き取り調査を実施した。 かかる調査により、文献サーベイとは別に環境マネジメントへの取り組みは、工場レベル、本社レベルで確認できた。また、サプライチェーン全体での環境を意識した3R(リディース、リサイクル、リユース)は一段と進んでいることがある程度確認できた。とりわけ、欧州では、エネルギー製造・供給・消費・廃棄・リサイクルの一連の過程という形で専攻していることが確認された。しかし、規制に対応するだけの静脈系のシステム整備は、十分に用意されていない状況も明らかになった。 文献サーベイと理論研究からは、環境を意識した製品開発がこれまでの内部思考のR&Dから社会性を意識した、プロセスマネジメントとして展開されていることがある程度確認された(淺田、山根)(キム、淺田)。
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Research Products
(13 results)