2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18204017
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
川邊 良平 国立天文台, 電波研究部, 教授 (10195141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 良実 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教授 (30183792)
阪本 成一 国立天文台, 電波研究部, 助教授 (60300711)
ビラ・ビラーロ バルタサール 国立天文台, 電波研究部, 専門研究職員 (20413966)
江澤 元 国立天文台, 電波研究部, 主任研究員 (60321585)
井口 聖 国立天文台, 電波研究部, 主任研究員 (10342627)
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Keywords | 惑星系形成 / 原始惑星系円盤 / サブミリ波 / 観測法 / 星形成 |
Research Abstract |
第一に、サブミリ波大気透過率の高精度の測定・推定と、スペクトル線の高精度強度補正のために、スキャニング水蒸気ラジオメータを開発した。三鷹及び長野県・野辺山宇宙電波観測所で試験観測を行い、正常に動作する事を確認すると共に大気透過率の2次元マップの取得に成功した。また、チリ高地での試験観測を実施するために必要なソフトウェアや較正装置の開発も行った。 第二に、高精度のイメージング法の検討を進めた。特に、オンザフライマッピング法や、振動副鏡とオンザフライマッピング法を組み合わせた手法の基礎検討を進めると共に、チリにあるASTE10m鏡を用いた基礎実験を2週間に渡って実行し、定量的な解析を行う上で必要なデータを取得することに成功した。 第三には、ASTE望遠鏡におけるダスト連続波の観測システムを搭載する検討を進めた。光学系の設計や冷却法の検討を行うとともに、米国マサチューセッツ大学との協力で連続波観測システムを搭載する方針を決めた。 第四には、ASTE望遠鏡を用いたサブミリ波輝線(350GHz帯)の観測を、南天の星・惑星系形成領域等で実施し、星の進化に伴い母体となった分子雲が散逸する様子を捉えることに成功した。また、オリオン領域では、新たな双極分子流を検出するとともに、分子流による周りのガスの圧縮で次の世代の星が生まれている証拠を捉えた。
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Research Products
(13 results)