2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18204017
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
川邊 良平 National Astronomical Observatory of Japan, 電波研究部, 教授 (10195141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪本 成一 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (60300711)
北村 良実 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 准教授 (30183792)
バルタサール ビラ ビラーロ 国立天文台, 電波研究部, 専門研究職員 (20413966)
江澤 元 国立天文台, 電波研究部, 助教 (60321585)
井口 聖 国立天文台, 電波研究部, 助教 (10342627)
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Keywords | 惑星系形成 / 原始惑星系円盤 / サブミリ波 / 観測法 / 星形成 |
Research Abstract |
高精度のサブミリ波観測法を開発し、既存の望遠鏡等に応用し、星・惑星系形成に関する研究を強力に推進する。用いる観測装置は、我々のグループが中心となり南米チリの標高4800mに設置したASTE 10m鏡であり、また既存の野辺山ミリ波干渉計(NMA)なども活用する。科学的目標は、1)原始惑星系円盤を調べる上で"ベスト"な分子輝線の特定、2)サブミリ波を中心として、原始惑星系円盤の物理量の進化の観測的研究、3)系外惑星系の多様性の起源を探る、さらに4)ALMAに向けた観測計画の立案である。2007年度は、以下の成果が上がった。 第一に、サブミリ波大気透過率の高精度の測定・推定のため、水蒸気ラジオメータを開発し、チリ高地のASTE望遠鏡サイトに設置した。また、10μm全天雲モニターの設置も行った。現在、定常的データを取得し、ASTEでのサブミリ波観測や観測法の検討のために利用している。 第二に、ASTEにおけるダスト連続波の観測用に連続波カメラを搭載し、近傍の南天領域の星惑星系形成領域(カメレオン座、ルーパス座など)の大規模サーベイ観測を実施した。これにより、300個に迫る数の星形成コアもしくは原始惑星系円盤の検出に成功した。これらの天体のサブミリ波輝線の観測も進め、数天体で原始惑星系円盤からのCO(3-2)輝線の検出にも成功した。 第三に、スペクトル線での星形成領域の広視野イメージングも実施し、数多くの分子流天体を発見するとともに、分子流により星形成が誘発されたと思われる証拠を見いだした。
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Research Products
(13 results)