2007 Fiscal Year Annual Research Report
B中間子のフレーバー変換中性カレント崩壊の精密測定
Project/Area Number |
18204019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
相原 博昭 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (60167773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 昌子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (70345172)
角野 秀一 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (70376698)
羽澄 昌史 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (20263197)
幅 淳二 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60180923)
坪山 透 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (80188622)
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Keywords | 素粒子物理 / Bファクトリー / B中間子 |
Research Abstract |
1.bクォークがdクォークとグルーオンに変わるプロセス(フレーバー変換中性カレント)に起因する中性B中間子(B0)が二つのKs中間子に崩壊する反応は,標準理論を越える新しい物理について,大変感度のいいプローブである。その時間に依存したCP非対称度Sは,標準理論では正確に0であり,0からの有意なずれは標準理論の枠内におさまらない新物理の証拠となる。このB0→KsKsにおけるCP非対称度の測定は,当初の計画よりも早く進み,6億5千7百万のB反Bペアのデータを使った測定に成功し,Physical Review Lettersに公表された。測定されたSの値は,-0.38(+0.69-0.77)±0.09であり,未だ新物理の存在を示すには至っていない。今後,さらにデータ量を増やし統計精度を高める予定である。 2.シリコンバーテックス検出器の改良については,KEK Bファクトリーの大幅な強度増強計画(アップグレード)が発表されたため,その計画に沿った設計を進めている。
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Research Products
(3 results)