2006 Fiscal Year Annual Research Report
小型電子加速器による最高エネルギー宇宙線検出用大気蛍光望遠鏡の絶対較正
Project/Area Number |
18204020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐川 宏行 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80178590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
櫻井 信之 東京大学, 宇宙線研究所, 研究拠点形成特任教員 (20420234)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50114616)
福田 茂樹 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (80132687)
古川 和朗 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00190132)
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Keywords | 宇宙線 / 加速器 |
Research Abstract |
平成18年度には、以下の研究を実施した。 1.試験用電子銃(-30kVDC)のビーム試験を行い、電子銃の動作を確認した。 2.発生した電子が加速部分で損失するのを大幅に抑えるために、電子銃(-100V pulse)とプレバンチャー+バンチャー+主加速管+四重極電磁石+偏向電磁石+スリットから構成される設計に決定した。 3.加速部分に対しては加速電子ビームのシミュレーションParmelaを用い、それより下流の部分に対してはGeant4を用いたシミュレーションを行い、要求するビーム特性(10〜40MeVで可変、1%以下でエネルギー測定)が充分に得られること、フィールドでの放射線防護に問題がないことを確認した。 4.以上をもとに、必要な部品の設計・製作を行い、高エネルギー加速器研究機構(KEK)において、小型電子加速器の組立を開始した。 5.またGeant4を用いて電子ビームによる空気シャワーと大気蛍光望遠鏡の応答を調べ、検出光子数とその不定性を調べた。 平成19年度には、KEKにおいて小型電子加速器を完成させて稼働させ、性能試験を行い、その後、米国の観測現場に輸送し、設置・稼働・運用を行う予定である。
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