2008 Fiscal Year Annual Research Report
Gauge-Higgs Unification の新たな展開
Project/Area Number |
18204024
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 青司 Kobe University, 理学研究科, 教授 (80201870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲見 武夫 中央大学, 理工学部, 教授 (20012487)
坂井 典佑 東京女子大学, 文理学部, 教授 (80108448)
細谷 裕 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50324744)
波場 直之 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (00293803)
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Keywords | Gauge-Higgs unification / 階層性問題 / 標準模型を越える物理 |
Research Abstract |
Higgsとゲージ粒子というスピンが1だけ違うボゾンを高次元ゲージ理論の枠組みで統一するGauge-Higgs Unlficationのシナリオは、素粒子理論の大問題である「階層性問題」の超対称性を用いない新たな解法を与えるという意味でも大変興味深い。当該研究の目的は、こうした新しい素粒子理論の方向性を与えうるGauge-Higgs Unlficatlonについて、シナリオ特有の予言を行ったり、このシナリオの新側面への展開を図って行くことである。 今年度、当該グループは様々な研究成果を得たが、研究代表者に関するものに限ると以下の様な具体的研究成果が得られた:1.高次元理論における量子力学的超対称性に関する研究Gauge-Higgs Unificationシナリオ、および重力を含めて統一した高次元的重力理論に量子力学的超対称性が存在することを以前示したが、R_ξゲージを用いてゲージ固定した後にも、自由ラグランジアンにはξに依らず量子力学的超対称性が存在することを示した(Phys.Rev.D77('08)065009)。2.Gauge-Higgs Unificationとインフレーション宇宙論に関する研究Gauge-Higgs Unificationシナリオにおけるヒッグスの有効ポテンシャルはゲージ対称性によって量子重力効果の元でも安定である。この性質はインフレーション宇宙論におけるインフラトンのポテンシャルとして満たすべき性質とも合致している。そこで、ヒッグスとインフラトンを同一視する可能性について論じ、成果をアーカイブに掲載し(arXiv:0903.3637[hep-th】)学会で発表した。
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Research Products
(4 results)