2006 Fiscal Year Annual Research Report
量子標準に基づいた次世代長期地殻変動観測手法の開発
Project/Area Number |
18204039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新谷 昌人 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30272503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 修 東京大学, 地震研究所, 教授 (20127765)
高森 昭光 東京大学, 地震研究所, 助手 (00372425)
寺田 聡一 (独)産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 研究員 (30357545)
山田 功夫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (60022670)
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Keywords | 地殻変動 / 地震 / 測地 / レーザ / 計測工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、従来の二つの主要な地殻変動観測のスケール、すなわち横坑に設置された伸縮計による10m〜100mのスケールの観測、およびGPSによる10km〜100km基線での観測、の中間のスケール(数百m〜数km)の地殻変動を観測する手法を開発することである。具体的には、2光波干渉計をベースに「量子標準」を測定基準としたシステムを開発する。その結果、高分解能と長期安定性をともに有する観測が可能となり、テクトニック変動をリアルタイム観測できる長期地殻変動観測手法の確立をめざす。 今年度は上記の目的を達するための準備として、神岡において2光波干渉計用の導波ダクトの設置およびレーザー伸縮計の運用を実施した。前者は、直径200mmのダクトを既存の100m絶対長干渉計(南北方向)に沿って設置した。光源を固定するための光学台はダクトの両端に設置し、空気のゆらぎやほこりの影響を防ぐために、アクリル製のケースで全体を覆うような構成とした。光源として2光波(532nm、1064nm)が発振可能なレーザーを購入し、組み込みの準備をすすめた。後者については、レーザー伸縮計と絶対長干渉計による連続観測を実施し、能登半島地震などにともなう地殻変動信号の検知や長期地殼変動観測を実施した。一方、犬山観測所においては、既存の石英管伸縮計とレーザー伸縮計との比較観測の準備として、石英管伸縮計に並行して高真空ダクトを設置する準備を進めた。実際の組み込みは来年度実施する。
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Research Products
(5 results)