2008 Fiscal Year Annual Research Report
高非線形光ファイバを用いた超高速光信号処理に関する研究
Project/Area Number |
18206038
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊池 和朗 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (50134458)
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Keywords | 先端的通信 / フォトニックネットワーク / 光スイッチ / 情報通信工学 |
Research Abstract |
本研究では,高非線形光ファイバを駆使した超高速光信号処理回路を開発し,160Gbit/s光時分割多重(OTDM)システム上で性能評価することにより,その実用性を検証することを目的とする。 160Gbit/sに時間多重可能な10GHzピコ秒パルス列を安定に発生させるために,光導波路型Fabry-Perot電気光学(Fabry-Perote lectro-optic:FP-EO)変調器]によって発生した光コムを光フィルタで切り取る方式を開発した。この方式では,CW光をFP-EO変調器によって周波数fmで位相変調する。この位相変調によって、長波長シフト及び短波長シフトした繰返しfmのパルス列が交互に並ぶ繰返し周波数2×fmの光パルス列が得られる。光フィルタによって光コムの長波長または短波長シフトした成分のみを抽出すれば、高消光比の繰返し周波数fmのパルス列が得られる。昨年度行った光回路の設計に基づきデバイスの試作を行い,160Gbit/sへの時間多重が可能なパルス光源の開発を完了したた。 さらに,光時分割多重伝送用受信器においては,ベースクロック抽出回路および時間多重分離回路が主要な機能となる。2出力ポート型ニオブ酸リチュウム光位相変調器を用いた160Gbit/sから4チャンネルの40Gbit/sトリビュータリへのDEMux回路を設計・試作した。4つのトリビュータリが並列に展開可能であり,極めて高い長時間安定性を示した。 以上により,160Gbit/s送受信器技術の開発を予定通り完了しだ。本研究で開発した160Gbit/s送受信器技術を用いて,各種の非線形信号処理技術の有効性を,長距離伝送システム上で実証することが今後の課題である。
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Research Products
(2 results)