2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18206042
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
松尾 宏 国立天文台, 先端技術センター, 助教授 (90192749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 洋久 国立天文台, 先端技術センター, 研究員 (20399299)
藤原 幹生 情報通信研究機構, 基礎先端部門, 主任研究員 (70359066)
池田 博一 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (10132680)
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Keywords | テラヘルツ / 極低温回路 / 集積回路 / GaAs半導体 / 超伝導検出器 |
Research Abstract |
本年度の研究内容を4項目に分けて示す。 1、極低温回路試作へ向けた回路素子の評価 ガリウム砒素接合型電界効果トランジスタ(GaAs-JFET)の極低温特性評価を進めた。GaAs-FETのゲート・ソース間の閾値電圧のばらつきに注目し、30mVrms程度のばらつきのあることがわかった。デプリーション型およびエンハンスメント型のGaAs-JFETに対して回路シミュレーション用モデルを製作した。 2、GaAs-JFET増幅回路の設計と試作 素子評価結果をもとに、極低温で動作する高ゲインアンプの設計およびシミュレーションを行った。シミュレーション結果の確認のため、単体GaAs-JFETを用いた増幅回路により検証した。多段増幅回路の構成を検討し、第一次試作回路の設計および試作を行った。4種類の増幅回路および抵抗・コンデンサ・スイッチ回路など、集積回路を構成する要素回路から構成される。 3、SISフォトン検出器を用いた積分型読み出し回路の評価 SISフォトン検出器と常温の積分読み出し回路による実験で、読み出し回路に必要な条件を洗い出した。閾値電圧のばらつきをキャンセルするため、AC結合型積分読み出し回路による信号読み出し試験を行った。 4、SISフォトン検出器9素子アレイを用いた検出システムの評価 SISフォトン検出器の2次元アレイを用いて、検出器および電圧フィードバック回路の交流磁場に対する安定性を評価した。大規模2次元アレイ実現のための焦点面アレイの設計を進めた。
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Research Products
(3 results)