2006 Fiscal Year Annual Research Report
車々間マルチホップアドホックネットワーク基盤技術の研究開発
Project/Area Number |
18206043
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
間瀬 憲一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90313501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 啓 新潟大学, 超域研究機構, 助教授 (50324463)
塩田 茂雄 千葉大学, 工学部, 助教授 (70334167)
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Keywords | アドホックネットワーク / 車々間通信 / 位置情報利用型ルーティング / IPアドレス自動割当プロトコル / 高信頼性MACプロトコル / シミュレーション技術 / 誤り訂正技術 / テストベッド構築 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アドホックネットワークの有望な利用分野として車々間通信を取り上げ、空間・周波数を高度利用する車々間マルチホップアドホック通信の理論と基盤技術を確立することにある。本年度の研究成果は以下の通りである。 1.位置情報を利用したルーティングプロトコルとして主に次ホップ中継方式と指向型フラッディング方式がある。これらの性能を解析的に評価するとともに現実的な環境でのシミュレーションも行うことで、各方式がどのような状況でどのような特性が得られるかを明らかにした。 2.ノードが他のノードと重複しないIPアドレスを自律分散的に獲得し、利用する方法について提案し、実験的およびシミュレーションによる評価を行った。また、提案アルゴリズムの改良・簡略化を行うことで、その性能の向上を図った。 3.車々間通信による自動車の走行制御を想定し、通信によってノードのモビリティを変更することができるシミュレーション環境の構築を行った。さらに、地図情報とも連携して車の挙動をも模擬できるように、シミュレーション環境を作成した。 4.車群を1次元のネットワークと見立て、最大の遅延時間以内に伝送することを保障するような高信頼性MACプロトコルの提案を行った。シミュレーション評価により、車々間通信で要求される厳しい遅延時間の要求を満たすことを示した。 5.各車両の走行速度情報などを伝達する状況を想定し、これらの情報には相関性があることを利用した誤り訂正符号化方式を提案し、その評価を行った。-その結果、相関性を利用することで通信路誤りを軽減できるのを示した。 6.4つの無線LANインターフェースを備えた新ノードの設計、およびこれらのインターフェースを制御するために物理層、データリンク層の情報をネットワーク層に通知できる機能の開発を行った。
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Research Products
(26 results)