2008 Fiscal Year Annual Research Report
不飽和土の試験法・不飽和地盤の調査法の開発と不飽和土質力学の体系化
Project/Area Number |
18206051
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
北村 良介 Kagoshima University, 工学部, 教授 (70111979)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
肥山 浩樹 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (10208788)
地頭薗 隆 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (50145455)
中川 啓 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (90315135)
山本 健太郎 鹿児島大学, 工学部, 助教 (40305157)
竹下 祐二 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (90188178)
|
Keywords | 不飽和土・不飽和地盤 / 土質試験法 / 地盤調査法 / 保水・透気・透水・圧縮・せん断 / 不飽和土質力学 / 数値力学モデル |
Research Abstract |
不飽和土の保水・透気・透水・圧縮・せん断挙動を明らかにするための土質試験、不飽和地盤の不飽和浸透挙動を明らかにするための地盤調査、そして、不飽和土質力学の体系化を目指した研究を行った。 不飽和土を用いた土質試験としては保水性試験、不飽和透気・透水試験、水浸沈下試験、一面せん断試験を行った。保水性試験では、セラミックディスクと微細多孔質膜をフィルター材料とし、いくつかの試験装置により、主に低サクション領域での試験手順、試験データの精度等について検討した。透気・透水試験では、試作した試験装置による試験方法、試験データの精度等について検討した。また、不飽和透水試験ではWind's evaporation methodを適用し、従来の試験方法と比較検討を行い、有用性(水分特性曲線が同時に得られる)を明らかにした。不飽和土の圧縮・せん断挙動を明らかにするため、一次元圧縮試験、一面せん断試験を行い、不飽和土に特有な水浸沈下、変形・強度特性等について検討を加えた。 不飽和地盤の浸透挙動を把握するために挿入型土中水分計、テンシオメータ、地表型地中レーダを用い、浸潤前線位置の定量的な評価、原位置定水位透水試験および排水試験から水分特性曲線、不飽和透水係数を求めるための原位置試験を実施した。また、水文地形学からのアプローチにより湧水の分布、渓流水・湧水の流量・水質について検討を加えた。 不飽和土の保水・浸透・圧縮・せん断挙動を解析するために用いている数値力学モデルの体系化を試みた。すなわち、地盤調査、原位置・室内土質試験から得られる情報をもとに、不飽和地盤の含水量、変形量の時系列変化をシミュレーションする手順を提案した。
|
Research Products
(22 results)