2008 Fiscal Year Annual Research Report
惑星大気圏飛行のための実気流風洞試験技術の研究開発
Project/Area Number |
18206086
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
浅井 圭介 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (40358669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 大樹 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70360724)
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Keywords | 航空宇宙流体 / 風洞試験 / 流体計測 / 流体制御 / 火星飛行機 / 感圧塗料 |
Research Abstract |
平成20年度は昨年度に引き続き3つの研究課題に取り組み, 下記の成果を得た。 (1) 圧力を1〜100kPaまで広範囲に変化させた時の風洞の気流特性(運転時時間履歴、速度一様性、乱れ度など)を詳細に調べた. その結果, 総圧を大きく変化させても広い領域で一様流が得られることがわかった. 火星大気状態に近い総圧1kPaにおいて, 測定部中心位置における速度分布のばらつきは1.7%以下であることを確認した. また, 総圧1kPaでは圧力配管の時間遅れが秒オーダーに達することがわかった. (2) 希薄・低温環境で使用できる計測手法として, 機能性蛍光物質を用いた感圧分子センサ技術の開発に取り組んだ. CO2環境で使用できる感圧コーティング膜の評価試験を行った結果, 白金ポルフィリンよりパラジウムポルフィリンの方がセンサ感度に優れることがわかった. 一方, CO2環境ではセンサの光劣化が早まることがわかった. (3) 火星大気環境下での翼面流れの制御に有効な手段の1つであるプラズマ・アクチュエータの特性試験を, 火星大気が模擬できるチャンバを用いて行った. 今年度は速度場の可視化に加えて, 天秤による推力測定とプラズマの可視化撮影を行った. その結果, プラズマが下流に位置する被服電極を覆う割合と気流の誘起速度の間に相関があることが確かめられ, 火星大気中での使用に最適化した電極の配置・寸法に対する知見が得られた.
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Research Products
(5 results)